再発を繰り返す単純ヘルペスについて
単純ヘルペスは、私たち誰もがかかる可能性のあるごくありふれた皮膚の感染症です。
単純ヘルペスウイルスは、2種類あり口の周辺や顔全体と陰部に発症するものがあります。
通常、口唇・顔面ヘルペスは、乳幼児期に口内炎をともなう風邪症状として初めて感染します。
経過としては、皮膚や粘膜の違和感→水疱→ただれ→かさぶたといったコースを1~2週間でたどりその後しばらくは全く症状はみられません。
単純ヘルペスウイルスは、一度うつると一生涯からだの中に潜んでいるため、その人の抵抗力が弱まると急に出てきて暴れだします。
抵抗力が弱まる原因には、日光の当たりすぎ、ストレス、疲れ、発熱、生理、免疫力が落ちているなどが挙げられます。
また、同じところに繰り返して発症するのが特徴です。
症状は通常軽いですが、ときに重くなることがあり、アトピー性皮膚炎の方では、全身性の発疹(カポジ水痘様発疹症)を起こすことがありますので注意が必要です。
単純ヘルペスウイルスは、からだのいろいろなところに水疱を作り、部位によっては症状や治療法が変わってきます。
そのため、相談しづらい部位でも医師にはつつみ隠さず相談して、正しい治療を受けることが繰り返しの発症に悩まされない一番の近道です。
ウイルスの活動を抑える良い薬もあり、症状がひどくならないうちに治す治療が可能となりました。
ご心配な方は、ご相談ください。
2014年12月9日2:08 PM