やけどの応急処置について

今回はやけどの応急処置についてお話したいと思います。

 

やけどをした場合には、すぐに水道の流水で痛みがなくなるまで15分程度冷やしてください。流水の出ないところでは保冷剤をあてたり、ペットボトルや水筒・コップに入った水やお茶をかけても構いません。とにかく直ちに患部を冷やしてください。小さなお子さまや高齢の方は低体温を引き起こしやすい為、患部の冷やし過ぎにも注意して、氷嚢や保冷剤を当てる場合には必ずタオルを巻いて使用してください。

水疱が破れると感染症を引き起こしたり、痕が残ってしまう恐れもあります。破ったりつぶしたりしないよう気を付けましょう。水の勢いで破れてしまうこともありますので、流水をかけるときは患部から少しずらすようにしてください。熱湯を被るなどして衣服の上から受傷した場合には、無理に脱がせると皮膚が一緒に剥がれ悪化する場合がありますので、そのままの状態で衣服の上から冷やしてください。

医療機関を受診するまでの移動中も、濡らした清潔なタオルやガーゼ、またはタオルを巻いた氷嚢・保冷剤等を患部に当てて冷やしましょう。引き続き冷却が必要なケースもありますので、到着したら受付で「いつ・何が原因で受傷したのか」「どんな応急処置をどのくらいの時間行ったのか」をお伝えください。

2015年1月29日2:29 PM

やけどの種類について

前回に続き、今回はやけどの種類について紹介致します。

 

◆やけどの種類
やけどの重症度は深さと面積によって決まり、深度にはつぎの3種類があります。

<第1度熱傷>

症状・・・患部の発赤と痛み、熱感

治癒までの期間・・・数日

傷跡・・・残りにくい

<第2度熱傷>

症状・・・患部の発赤や腫れと強い痛み、水ぶくれ、びらん、潰瘍など

治癒までの期間・・・10日~2週間以上

傷跡・・・残りやすい

<第3度熱傷>

症状・・・患部の壊死や乾燥、痛みを感じないことも

治癒までの期間・・・1ヶ月以上

傷跡・・・残る

 

やけどの治りは受傷から数日のケアに掛かっていると言われ、特に受傷直後の応急処置は重要です。
ひどいやけどで患部に痛みを感じないときは救急外来を受診してください。
やけどの部位や範囲など、場合によっては救急車を呼びましょう。

2015年1月22日2:07 PM

低温やけどの患者様が増えています!

寒い日が続き、ストーブやホットカーペットなどの暖房器具や湯たんぽ・カイロなどを使用する機会が増えています。
手軽に使え、使用頻度も多いものですが、使用方法によっては低温やけどになる危険性があります。

低温熱傷(やけど)とは、通常なら受傷しない程度の低温熱源に長時間接触することで発生するやけどです。
低温やけどでは、熱源に直接触れている部分は熱さや痛みを感じなくても、皮下組織が長時間に渡って損傷を受けている為、時間とともに損傷部分が壊死してしまう、やっかいなやけどです。

特徴として、受傷直後に痛みや熱さの自覚症状がなかったり、患部も軽い赤みや水疱ができる程度のことが多いです。
1週間~10日ほどでようやく患部に痛みが出現する為、気づいた頃に医療機関を受診しても、すぐにはその後の経過を予測することができないのが特徴です。
自己判断で放置すると、細菌感染を起こしたり、傷跡が目立ちやすい状態で残ってしまう恐れもあります。
その為、根気よく通院し状況に適した治療を受けることが重要です。受傷に気付きましたら、早めに当院を受診して下さい。

低温やけどをしないためには、低温熱源との接触方法に留意する必要があります。
就寝中の受傷が多い湯たんぽやホットカーペットは、使用時の温度が高くなり過ぎないようにしましょう。
また暖房器具を使用する際は、同じ場所が長時間当たらないようにご注意ください。
特に、乳幼児や高齢者・身体の不自由な方には周りの方の配慮が必要です。

2015年1月13日2:47 PM

お肌の主治医として、あらゆる世代の方が健やかな素肌を保ち・取り戻すお手伝いを。

皮膚の病気は誰でも経験することですが、それだけに放置したり、民間薬などで簡単に済ませて悪化することがよくあります。
私たちは「気軽に相談できる」街のお医者さんを目指します。

町屋皮フ科クリニック。ご予約・お問い合わせは03-6411-1020まで。
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