足のタコ(胼胝)とウオノメ(鶏眼)について
夏になり素足で過ごすことが多くなると気になるのが足のタコやウオノメではないでしょうか。
どちらも角質が極端に厚くなる皮膚の病気です。同一部位に圧力や摩擦などの刺激を受け続けると、皮膚を守ろうとする防御反応が働き、表面が少しずつ厚く硬くなっていきます。
〜原因〜
☆足に合わない靴や先端が細い靴、硬い底の靴をはき続ける。
☆姿勢や骨格の歪み、歩き方や重心のかけ方の癖などからくる過荷重。
☆高齢や体質による冷え性、足の冷え、血行不良。
☆扁平足、巻き爪、外反母趾、内反小趾(小指が親指側に曲がること)など、足に何らかの変形がある。
〜自分でできる予防策〜
★自分の足の形に合った靴をはく。また、裸足を避け靴下をはく。
★極端に圧迫される靴や底が薄くて硬い靴を避け、柔らかい中敷きや保護パッドなどを使用してみる。
★足浴などで血流をよくし、角質をたまりにくくする。
★日常の歩き方や立ち方などを見直し、重心が偏らないように工夫する。
当院ではできてしまったものを削って除去する治療や角質ケアのための外用薬の処方を行なっていますが、同じ刺激を受け続ければ繰り返してしまいます。普段からご自身で予防を心がけることも大切な治療のひとつです。
今あるタコやウオノメを除去した状態で、ご自身に合った方法を見つけてみてはいかがでしょうか。
また、足の裏にできるよく似た症状で、尋常性疣贅というウィルス性のイボもあり、こちらは放っておくと増えたり人にうつしたりします。自己判断せず、まずはご相談をお待ちしております。
2018年7月9日4:46 PM